北里大学病院総合周産母子成育医療センターの新生児集中治療(NICU)部門は、神奈川県周産期救急医療ネットワークにおいて、県央北相地区唯一の基幹病院になります。
NICU病棟23床、GCU病棟10床のベッド数を有し、在胎期間28週未満の超早産児、
出生体重1,000g未満の超低出生体重児、新生児仮死児だけでなく、小児外科、小児心臓血管外科、小児脳神経外科等と協力のもと
先天性外科疾患も積極的に受け入れるなど、様々な入院患者さまをお引き受けしています。
また、地域においても、当院を中心として相模野病院、相模原協同病院、大和市立病院とNICUを有する病院とのネットワークを構築し、
患者さまの重症度に応じて協力して対応することで、ほとんどの患者さまを地域内で受け入れることができるようになっています。
NICU退院後も患者さまやご家族の支えとなれるよう、多職種メンバーからなる早産児のフォローアップチームによる定期的な発達フォローアップや、
NICU家族の会(通称:ぱんだの会)による講演会や意見交換会を行っています。
さらに、周産期のプロフェッショナルを養成する機関としても、日本周産期・新生児医学会が認定する認定施設でもあり、
専門医の育成を行うとともに、専門看護師の養成にも協力しています。自施設のみでなく神奈川県内の主要な総合周産期センターと協力し合って、全国の医学生や初期研修医向けの教育セミナーの開催も行っています。
今後も、地域の方々が、安心して出産、育児ができるような病院を目指していきたいと思います。
NICU病棟主任 大岡 麻理